2012-09-03 束の花 詩 束の花 淡い音 はなればなれに息 まぎれ 生い茂るものの朝 皺の寄った 星のスカートは どんな夢を見ている? 高空に静止して 流れていかない雲を つかもうとした 夏の花 削り取った窓に 首だけ出して あなたの物語を寿ぐ いつまでも いつまでも 時が声をひそめて この詩が土に 還るまで