2012-09-03 灯台 詩 灯台 鳥の 輪を描くように 腕の中で時計を 守ってほしい 日に細かな気泡の浮かぶ ガラスの器に 首の折れたストローを挿して 二重になった影を 辿ってほしい 絡めた指先から 震えとともに 雨を奏でて しなる帆を 闇の赤に沈める 湾を 終わらせてほしい