試験

 マクドナルドで食事を済ませて、友人数人と連れ立って会場へ行く。会場は古い寺のようなところで、すでに20人ほどが試験の開始をいまかいまかと待っている。誰も試験の内容を知らない。
 夕方、合図とともに試験が開始される。薄暗い板敷きの廊下を進む。と、どこからともなく魔物が現れ、受験者を襲い始める。殺されたらそこで失格。生き残れば合格。会場の外に出ることはできない。自分はどこにあったものか刀を手に入れて魔物を斬っている。同じように数人が戦い、そして死んでいく。しまいには9人ほどが残った。
 夜、会場の奥にある、ぐるりを廊下に囲まれた、畳の部屋に着く。四方は襖だが魔物は入ってこれないらしい。朝までここで休めとのことだった。ただし夜のうちにこの部屋を出ると命はない。残った9人が思い思いに眠る。数時間が経過して外が明るくなってくる。完全に夜が明けたので一人が部屋を出ると、その瞬間、彼は魔物に食い殺されてしまう。朝になったというのは見せかけで、まだ夜は明けていなかった。残った8人は慄然としながらさらに数時間を待つ。
 朝、部屋から出て戦闘が再開される。合計で三日を生き抜けば開放されるとアナウンスが入る。だが自分たちはもう試験のことなどどうでもよかった。さらに何人かが殺されつつも会場を脱出する。そのあとを魔物が追う。逃げなければいけなかった。だがどこへ逃げればよいのかは見当もつかなかった。