2010-01-01から1年間の記事一覧

12月第2週

柿の種 (岩波文庫)posted with amazlet at 10.12.12寺田 寅彦 岩波書店 売り上げランキング: 90018Amazon.co.jp で詳細を見るアフォリズムあり天声人語風の随筆あり、短い章立てでさくさく読める。読書の合間にでもページをめくってそのたびにお気に入りの記…

12月第1週

氷上旅日記―ミュンヘン‐パリを歩いてposted with amazlet at 10.12.05ヴェルナー ヘルツォーク 白水社 売り上げランキング: 791256Amazon.co.jp で詳細を見る友人重病の報を受け、ヘルツォークはミュンヘン-パリ間を徒歩で移動する。「もしこれが本当に無意…

11月第4週

クルミわりとネズミの王さま (岩波少年文庫)posted with amazlet at 10.11.28E.T.A. ホフマン 岩波書店 売り上げランキング: 95636Amazon.co.jp で詳細を見るこれじゃなくて国松孝二の古い訳で。クリスマスの高揚感や夜の闇の不気味さに砂糖をまぶした趣の物…

11月第3週

大地の微生物世界 (岩波新書 黄版390) (岩波新書 黄版 (390))posted with amazlet at 10.11.21服部 勉 岩波書店 売り上げランキング: 580252Amazon.co.jp で詳細を見る入門書のつもりで読んだら思いのほか話題が専門的で困った。常識となった考え方を再三検…

11月第2週

森鴎外集 鼠坂―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)posted with amazlet at 10.11.14森 鴎外 筑摩書房 売り上げランキング: 310981Amazon.co.jp で詳細を見る読み逃してたので「百物語」だけ。盛り上がりに欠ける怪談会の記録。淡々と当日の様子が書かれているだけ…

近所の猫

なんと近所の猫である。

11月第1週

セメント・ガーデン (Hayakawa novels)posted with amazlet at 10.11.07イアン マキューアン 早川書房 売り上げランキング: 267806Amazon.co.jp で詳細を見る両親の死、そして死体遺棄。セメントで隠した死体の影響下にある子どもたちは、時が経つにつれて未…

宇佐玉

最近はまってるニッケ飴。といっても昔からある地元の飴なので馴染みは深い。この前の神楽の時には舞台から撒かれて、子どもが口に入れた途端に顔をくしゃくしゃにしてた。僕も小さい頃は苦手だったけど今食べるとうまい。レトロな包装もいい。

10月第5週

ラフカディオ・ハーン―虚像と実像 (岩波新書)posted with amazlet at 10.10.31太田 雄三 岩波書店 売り上げランキング: 470348Amazon.co.jp で詳細を見るハーンの虚像と実像を明らかにし、その著作の持つ意味を検討する。日本人と外国人は根本的な部分で異な…

10月第4週

京都 紫式部のまち―その生涯と『源氏物語』posted with amazlet at 10.10.24坂井 輝久 井上 匠 淡交社 売り上げランキング: 676643Amazon.co.jp で詳細を見る紫式部の生涯を辿り、エピソードとともにゆかりの地を紹介する。父の越前赴任への同行や彰子との関…

神楽

10月第3週

神道とは何か―自然の霊性を感じて生きる (PHP新書)posted with amazlet at 10.10.17鎌田 東二 PHP研究所 売り上げランキング: 194633Amazon.co.jp で詳細を見る再読。二十一世紀における神道の重要性を説く。が、著者の実感をとりとめなく書いているので、あ…

秋祭り

10月第2週

都会のキノコ―身近な公園キノコウォッチングのすすめposted with amazlet at 10.10.10大舘 一夫 八坂書房 売り上げランキング: 679605Amazon.co.jp で詳細を見る再読。街路樹の根元や公園など、意外と身近な場所にキノコの姿を見つけることができる。さらに…

カナヘビ

10月第1週

泉鏡花 新潮日本文学アルバム〈22〉posted with amazlet at 10.10.03新潮社 売り上げランキング: 258398Amazon.co.jp で詳細を見る写真と資料で見る鏡花評伝。まあ奥様がきれいだとか先生ちょっと線が細すぎるとかミーハーな興味に応えてくれる写真集です。…

9月第4週

私の百人一首 (新潮文庫)posted with amazlet at 10.09.26白洲 正子 新潮社 売り上げランキング: 74535Amazon.co.jp で詳細を見る無心に読めばおのずと意は通じるというスタンスで、どちらかといえば歌意より歌人に重点が置かれている。誰が詠んだかもさだか…

9月第3週

イリヤの空、UFOの夏〈その1〉 (電撃文庫)posted with amazlet at 10.09.19秋山 瑞人 アスキー・メディアワークス 売り上げランキング: 30148Amazon.co.jp で詳細を見る名作だそうなので読んでみた。誰もがひとつやふたつは持っているであろう記憶に訴えると…

Set Fire to Flames

9月第2週

承香殿の女御―復原された源氏物語の世界 (中公新書 25)posted with amazlet at 10.09.12角田 文衞 中央公論新社 売り上げランキング: 399891Amazon.co.jp で詳細を見る「いと時めき給わぬ(寵愛されない)」女御こと藤原元子の生涯を見る。元子って誰だっけ…

机の上

いい感じの古墳の記事があったので飾ってみた。斉明天皇陵。

9月第1週

エッセイ脳―800字から始まる文章読本posted with amazlet at 10.09.05岸本 葉子 中央公論新社 売り上げランキング: 89128Amazon.co.jp で詳細を見るいかにも職業エッセイスト的でシステマティックな書き方本。テーマから題材を決め、それを「転」に据えた上…

桜の樹の下には

桜の樹の下には雪が埋まっている 焼け残った桜の樹の下には 百年前の粉雪が いよいよ冷たく固まっている ほのかに白光を帯びて 樹の根とたわむれ 黄泉と混じり合い はるかな夢にまどろんでいる 時には地上に浮き出たそれを 人がすわぶり食らうこともあるが …

プロコフィエフ-ピアノ協奏曲第2番

ラジオで第3番を聴いてそれもよかったけど、この第2番はドラマチックでかっこいい。プロコフィエフの音楽って童話っぽい愛嬌があるなと思ってたら、そういう不思議な雰囲気の小説も残しているそうな。読んでみたい。

というわけで

週の換算方法を変えたいので、調整のために今週の読了本は来週の更新に回します。読書のスタイルが変わってペースも落ち着いてきたし、すこしマンネリにも感じているのでなにか別のことがやれないかなと考えていますが。別のことつってもなぁ。

9月第1週……あれ?

P-MODEL-Colors

8月第4週

鷲 新装版 (光文社文庫)posted with amazlet at 10.08.22岡本 綺堂 光文社 売り上げランキング: 218201Amazon.co.jp で詳細を見る怪談コレクションの中では少しインパクトに欠けるがそれでも十分面白い。不思議な因縁の末に引き起こされた怪異が主で、その説…

8月第3週

神曲崩壊posted with amazlet at 10.08.15山田 風太郎 朝日新聞社 売り上げランキング: 505512Amazon.co.jp で詳細を見る再読。主人公は地球滅亡の瞬間にちょうど『神曲』を読んでいたために、ダンテとラ・ロシュフコーの案内で、御者のラスプーチンの引く霊…

Twitterより抜粋

・昔書いた詩に「打ち捨てられた井戸が生える」という記述を見つけた。9年前。意識してないだけであまり変わってないのかもな。 ・その詩のことは完全に若書きなので覚えてなかったんだけど、天沢退二郎なんかは若書きの頃の作品モチーフにかなり自覚的で、…