2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

川柳から学ぶこと http://homepage2.nifty.com/karakkaze/senryu.html 句ができる人できぬ人 http://otsubo.info/s_contents/hpaiku.html 定金冬二・中村冨二 http://www.ne.jp/asahi/myu/nakahara/maboroshi/contents.html

大庭園にて

薄闇にきりきりはたり織姫と どこまでも続く廃墟に赤い襟 キューカンバーさくさくさくと噛みにけり 草陰に地蔵どもが尻並べ 草臥れた花と目が合う大庭園 草いきれ蛇骨隠して知らんぷり

前世を思い出せない

海岸に力ずくで戦車呼ぶ ビスクドール生きているものあり 雑草に隠れ隠れて病院へ 氷河期を渡る軍艦エジプト号 峠には足跡だらけ人はなし 屋上のタツノオトシゴ乾いてく 魂降ろしやっぱりお前だったのか 呼び声に振りかえる案山子おちこちに 蜜蝋に首を焼か…

てきとーに削除しました二十三時。

ひそやかに行われる夏

ぬばたまの夜の水辺の手毬歌 首と首とが絡まり出会う 六月に目を閉じるきみの沈黙は 咲かない花のようなすずしさ 夕立ちの素早く逃げる藪の中 ボレロボレロただボレロボレロ 蛇を拾う山の道に誰もいない 西洋ハッカに包んで食べる サンキュウと殴り書かれた…

入門。

あとで

聞いてみよう大分の民話 http://www.coara.or.jp/~yuki/minwa/minwa_audio.html ふるさとの届けもの〜伝えたい三重のはなし〜 http://www.pref.mie.jp/BUNKA/plan/minwa/ フジパン株式会社 おいしいねっと。│民話の部屋│ http://www.fujipan.co.jp/minwa/ 音…

山のこと(2)

南斜面に一部、平らな土地が広がる。かつては藩の御成敗所があった場所で供養塔が残されている。昔日は川が流れて、そこは川原だった。御成敗の終わった罪びとはそのままの姿で川原に晒された。 御成敗のあった夜は決まって妙なことが起きた。罪びとの血を吸…

山のこと

山道をしばらく登ると道の両側に一本ずつ木が生えて門のようになっている。小正月の頃、そこから先に立ち入れば、味噌汁の匂いに誘われて山深くまで迷うことになる。身持ちが悪い者はそのまま帰ることができずに木になってしまうらしい。… 古い石切場のそば…

とりあえず詩カテに。

猟場

付け根が熱くなってくる。ここから月の国を夢見る。風が止まるまで、エンディング、なら歌えるよ。アカシア。ほら今過ぎた。血を滴らせて、涙でびしょぬれになって。食おうとする。付け根が熱くなってくるのがわかる。アカシア。アカシアの矢が刺さる。

もうだめです。だめだ。

ねこみみ少年のうた

ねこみみ少年マスクをかぶって ぴかぴか原っぱ輪になっておどる ふるいセーターうらがえしに着て たがいのかげをふむだろう あかるくはれたひざしのしたでは しっぽはずんどこのびるだろう それぞれのきみが それぞれのきみに手をのばす くちぶえふいておい…

夕星

のぼったりおりたり美しい木の上に火を上げた。たくさんの黒を持つとか、紐を結びつけるとかだった。炭で強くしるしをつけたところに虫がわいて、房のなかに指を通した。花が咲いた。橋のまんなかを「オーイ・オーイ」が通ると、上手に散らして星を見るとい…

雫が落ちる 葉先から首へ 群れから別れた姿 風に撫ぜられ ふるえながら 路ばたの塚を かさなり濡らし 緑の胸に抱かれた 胞子が淡く光り また 朽葉のたまりに けものの鼻をうずめ 夢ごこちに 上手に噛まれ 無心である 死んだものや 火の息のような うずのなか…

十二

砂場に火を落とす がれ山から青鬼がやってきて 拾えとめいれいする めいれいが手を繋いで らんらんと目を光らせて やってくると また会おうねと言って笑う 美しさが黄色い (イノチをさらに繰り返す) 火はもう消えたのか 闇の原で輝いているのかいないのか …

地元に土人形の工房があるらしい。行ってみたい。