ねこみみ少年のうた

ねこみみ少年マスクをかぶって
ぴかぴか原っぱ輪になっておどる
ふるいセーターうらがえしに着て
たがいのかげをふむだろう
あかるくはれたひざしのしたでは
しっぽはずんどこのびるだろう


それぞれのきみが
それぞれのきみに手をのばす
くちぶえふいておいでよおいで
海をいこうよ山をいこうよ
すべての川に橋をかけよう
それぞれのうたが
それぞれのゆめをつくる
星座にかこまれぐっすりねむろう
ゆめのなかではきっとあのこも
やさしくうたっておどるだろう


ねこみみ少年マスクをかぶって
ぴかぴか原っぱ輪になっておどる
こわれた窓ごしあくしゅをしよう
せかいのはてのしゃしんをとろう
くりかえしめざめるゆめのあとで
いつかはわかれるこの身だけれど


ねこみみ少年マスクをかぶって
ぴかぴか原っぱ輪になっておどる
きょうのであいをいわっておどる
つめたい雲がとおりすぎたら
みんなたがいを見るだろう
おどるだろううたうだろうマスクをかぶって
ひるのひかりにわらうだろう