ベルイマン6作

「夏の夜は三たび微笑む」「野いちご」「処女の泉」「叫びとささやき」「ある結婚の風景」「秋のソナタ」を見た。どれもあまり好みに合う作品ではなかったけど「処女の泉」はマジ良い。

16世紀、スエーデンの片田舎。ヴェンゲ部落の豪農の1人娘カリンは、養女インゲリを連れて教会にローソクを捧げに行くことになった。下女代りのインゲリは父なし子を宿してい、美しい世間知らずのカリンを嫉妬していた。二人は信心深い母メレータと父テーレに見送られ馬に乗って出発した。教会までの道は長かった。小川の小屋にさしかかり、インゲリはここで待つといいだした。一人先を急ぐカリンは、途中でオシとヤセッポと少年の三人の羊飼いに会った。彼らはカリンに食事する場所に案内するといった。一方、インゲリは小屋で気味の悪い老人を逃がれてカリンの後を追った。オシのカリンをみつめる目がしだいに変わった。

なんとなくラーゲルクヴィストの「巫女」と雰囲気・テーマが似てる…と思ったら二人は同郷人だった。「処女の泉」は中世のバラッドを下敷きにしたらしい。なるほど。

巫女 (岩波文庫)

巫女 (岩波文庫)