夜叉ヶ池・天守物語、他

今年はこの一冊から。

夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫)

夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫)

戯曲「多神教」に以下の記述がある。

石垣を堅めるために、人柱と成つて、活きながら壁に塗られ、堤を築くのに埋められ、五穀のみのりのために犠牲として、俎に載せられた、私たち、いろいろなお友だちは、高い山、大きな池、遠い谷にいくらもあります。

鏡花の作品にはこの「いろいろなお友だち」について書かれたものがあり、「夜叉ヶ池」と「天守物語」では、片方が片方の「お友だち」に言及することで直接にリンクしている。
 

ミッドナイト・ミートトレイン 真夜中の人肉列車 血の本(1) (血の本) (集英社文庫)

ミッドナイト・ミートトレイン 真夜中の人肉列車 血の本(1) (血の本) (集英社文庫)

「丘に、町が」、大勢が派手に死ぬのが良いです。ええ。