1月第2週

小説の技巧

小説の技巧

英米文学を引用して小説のテクニック50項目を解説。今まで読んできた小説にどのようなテクニックが使われていたのかを知ると同時に、いかに読めていなかったかも思い知らされる。項目をリスト化して手元に置いておくだけでも有用そう。これは要再読。
 
箱の中の書類 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

箱の中の書類 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

1930年の作品。書簡体を用いてひとつ屋根の下の人々のちぐはぐな内情を暴き出す部分はテクニカルで面白い。当時の科学や宗教などを横断し、一応それが解決にも関わってくるが、別段カタルシスを得られる方法ではなかったのが残念。
 
十角館の殺人 (YA! ENTERTAINMENT)

十角館の殺人 (YA! ENTERTAINMENT)

ほとんどミステリずれしてない状態でこの本に臨めたのは本当にラッキーだった。その上、舞台が地元なので場所を思い浮かべて読むことができるというおまけ付き。実は読む前に装丁のある部分を穿って見すぎてしまい、そこに引きずられて間違った推理をしながら読み進めてしまったのですが、読了後の今もその推理を捨てられない気持ちがありつつ、でもそんなものを上回るくらいに気持ち良く騙してくれたんだからいいやと思ったり。苦手意識が薄れてきたところでミステリをもっと読んでみたいです。