8月第1週
健全な肉体に狂気は宿る―生きづらさの正体 (角川Oneテーマ21)
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謎の解剖学者ヴェサリウス (ちくまプリマーブックス)
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ユートピアを希求するものとしての社会主義思想について。思想の前史から世界戦争の二〇世紀、ペレストロイカを経てのちの展望までまとめられている(初版は92年)。著者がロシア史の研究者ということもあるのだが、やはり二〇世紀においては、ソ連の国家社会主義が大きなウェイトを占める。各国への影響も大きい。世界戦争の世紀の思想背景を概観できて有益かと思う。
現代史を学ぶ (岩波新書 新赤版 (394))
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過酷な運命に際して人間は何ができるか。
わたしたちが生きることからなにを期待するかではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題なのだ
極限下で生になにも期待できないとき、生の側から他動的に未来をつなげること、なにかが自分を待っていると信じることが必要だったという。この理解に達したとき、目前の運命は苦しみも含めてかけがえのないものに変わる。生きることから降りられなくなる。