俳句

冬日和

七味唐辛子を壜に冬日和

烏瓜

廃バスの窓に無数の烏瓜

夜寒

着るほどに寂しくなりぬ夜寒かな

星月夜

星月夜廊下は長くのびており

夏から秋

血を吐きたる祖父の楽器冷ゆる夏 方形の月訪れたる窓辺かな 方形の月の庭に歩み入る 地下界の延長として彼岸花