2006-11-17 雪、無音、窓辺にて 詩 雪、無音、窓辺にて ページを繰る指、白い指先 しらしらと明けてゆく頬に 血のぬくみを伝えるひかりの通過 あたたかでひそかなまどろみのなか 編みあわさった夢をひも解きつづける 歌うように、息をするように いつまでも いつまでもページを繰る指 いつまでも白い指先 聞こえない歌を聞きながら 雪、無音、窓辺にて 選びとられた窓辺にて