2007-02-02 断片 未詩 ヒマワリの根の国の夏に帰る … 人斬りが月を見て人を斬る うさぎが沼を見て溺れ死ぬ 魔物は鏡のなかのねぐらに帰る … 古墳の森を横目に過ぎて 散り敷く藁の道をさかのぼり 地底湖を覗きこめば むらさき色の喉の鳥 きらきらと夢のように泳いでいる