2007-07-04 雫 詩 いま この世の繋ぎがほどけ 地へと通じる道を 伝う喉をかたく折り合わせ いま 未明の花に閉ざされた 裂けた房と房とを結びつけ 心臓に触れたものが皆 刹那の崖に崩れると 光を無限に散り尽くし いま 影を連ねたいくつもの きらめく傷をまとい 脈によって縛られ いま 雨の中にはぐれようとする 一滴の瞳を隠す