チェンジリング、他

ジョン・カーペンター「ハロウィン」、ジェイソンやフレディの先輩にあたり多くのフォロワーを生んで一時代を築いた作品…なのだけど今見るとひたすらたるい。それでも評価できるのは、見る人の想像力を利用して「不死身で神出鬼没の殺人鬼」像を提示した点。
トビー・フーパー悪魔のいけにえ2」、何が怖いって歴史に残る大傑作からこんなものが生まれてしまったことが怖い。おまいら宴会しようぜ!宴会ついでに続編撮ろうぜ!という全力でぶん投げたノリに感動すら覚えて目から大量のアクエリアスが。
ピーター・メダック「チェンジリング」、これは文句なしに良かった。古い屋敷、毎日同じ時間に響く謎の音、開かずの屋根裏部屋、降霊会、録音された幽霊の声、井戸、過去の事件…などなど、古典的な怪奇好きにはたまらないギミックの数々と、哀しげな音楽、隙のない演出&カメラが怖がらせつつ泣かせる。役者もいい。妻子を失って哀愁漂いまくりの主人公のおっさんがいい。つーかもういろいろ素晴らしすぎてエンドロールでしばらく呆然とした。リメイクの話がどっかで進んでるらしいがそんなことせんで今すぐDVDを売ってくれと思う。