ノスフェラトゥ、他

スチュアート・ゴードンフロム・ビヨンド」、ラヴクラフト原作だがほとんど別物。なぜホラーには頭の悪い女が多く登場するのかというと、作っている側が頭の悪い男だからじゃないかと思えてきた。それぐらいしょーもない映画。オードブル感覚で笑い飛ばせればよし。
ジャック・スターレット「悪魔の追跡」、二組の夫婦がキャンピングカーでの旅の途中、邪教の儀式を目撃してしまった。その日から謎の追っ手による執拗な追跡が始まる。…ってまたテキサスか。追跡と言っても、車を離れた間に犬を殺されたりヘビを仕掛けられたりと、嫌がらせレベルでちくちく仕掛けてくる。嫌がらせを受けつつも暢気に旅を続けるあたりは若干ロードムービーっぽくもある。そして後半、怒涛のカーアクションから衝撃のラストへ。この絶望感溢れる終わりはなかなかよろしい。
ヴェルナー・ヘルツォークノスフェラトゥ」、ムルナウ版ドラキュラ「吸血鬼ノスフェラトゥ」のリメイク。痩せたフェスター・アダムスのようなドラキュラ伯爵がお茶目でかわいいながら、弱々しく不死者の悲しみを語るのは泣ける。トランシルヴァニアの風景、古城、ネズミの大群とペストの蔓延、最後の晩餐。作中でもあったとおり夢(それも悪夢)のような不気味な雰囲気の映画で、深夜一人で見るのがいいと思った。