ミヤマキリシマを見に山に登るの事

ヤマキリシマの群生地に登ってきた。去年に続き二度目。

登山口の近くに湧水があって、まずそこで水筒を満たして出発。このコースはザビエルも通った道とのことできれいに整備されてる。次の日に町の登山イベントもあった。
五月の新緑がきらきらしてる。気候は爽やか。



この日は群生地に行く前にすぐ隣の山に登り、反対方面をしばらく縦走したあと、来た道をUターンして目的地に行く予定だった。結果的にそれが地獄の行軍に繋がるのだけど、このときはまだ景色を楽しむ余裕がある。いくぶん開けたところに出た。


ルートを分かれて隣の山へ。このあたりからは別府湾が望める。


ここから縦走コース。2つほど連なった山を歩く。
ガンバレ中高年。


昔城があったという山には少しだけ遺構が残ってた。


この積み上げた石は…。

そして山向こうのUターン地点に到着。通ってきたこのルートは殿様も歩いたとのことで「殿様道路」と呼ばれてる。本来ならここで引き返すはずだったけど「戻るのめんどいなぁ…」とか思ってしまって、道なりに歩いてみることにした。山道を引き返すのではなく車道から目的地を目指す感じで。


うわーここはニュージーランドかー(迷いました)
い、いや、迷ってない。アスファルトだし、一本道だし、しばらく歩けば人家ぐらいあるだろう…と思ったら…
鳥居がありました。

人の気配なし。
仕方ないのでもうちょっと歩いてとにかく道を聞かねば。歩いてたら山のほうに続く道に「殿様道」の標識が出てる。ここ入ればいいのか?


橋を渡ってしばらく行くと道が消滅した。目印もない。こうなってはどうしようもないので車道に戻ることにする。
あ、でも水辺にシャガが咲いてた。


ひと気のない車道をさらに歩く。

こっち見んな。
このあたりで本格的に身の危険を感じ始める。戻るのもつらい距離だし、進むにもどこへ通じてるのかわからない。なんか風景が高原っぽくなって干草の丸まったやつが転がってる。ミヤマキリシマ云々じゃなくて家に帰れるのか…
そのままゾンビみたいに歩き続けて、ここでやっと農作業してる人を見つけた。道を尋ねたらまだ相当距離があるらしい。でも歩くしかない、、着いたとしても花どころじゃない、、とか考えてると車の近づく音がする。すかさず親指立てたら止まってくれた。やたー
というわけでおっちゃんの運転する軽トラで目的地へ直行。舗装してない道をがんがん飛ばす。軽トラがあんなに頼もしく思えたことはない。ていうか車でもかなりの距離走ったのにこれで徒歩だったら夜になってたんじゃないだろうか。今思えばかっこいい軽トラの写真ぐらい撮ればよかった…ここらへん写真が少ないのはマジで焦ってたからです。おっちゃんありがとう。ちょっと泣いた。
やっとのことで群生地に到着。



とりあえず景色を眺めながら弁当を。

ここからミヤマキリシマ。「花の絨毯」とまではいかないけど結構咲いてる。ただ株が離れてて、引きで撮ると寂しいので近くで撮ってます。









山を下ってる間にも日が沈みまくってやばかった。ボロ雑巾になりつつなんとか帰宅。この日だけでかなりレベル上がった気がする。今度からルートはきちんと調べよう。。おつかれさまでした。