2009年雑感

今年読んだ中で特に印象に残っている4冊。

アウステルリッツ

アウステルリッツ

蠅の王 (新潮文庫)

蠅の王 (新潮文庫)

死者の書・身毒丸 (中公文庫)

死者の書・身毒丸 (中公文庫)

読書と社会科学 (岩波新書)

読書と社会科学 (岩波新書)

 作家では堀江敏幸中村文則。それと橋本治の『窯変源氏物語』をきっかけに王朝時代周辺を見れたのがよかった。ひとつの時代を集中的に見たことで、別の時代を見る感覚も大まかにつかめたと思う。それは歴史だけではなく他の分野を見るのにも有効で、さらにその他の分野で得られた独自の見方もあって、どんどん蓄積されたものが自分の足場になっていった。
 ただ、今年はそんな風に読むことに振り回されっぱなしで、ようやく自分なりの読書ができるようになったのは11月頃だった。しかも気を抜けばすぐに道を外れてしまう。セレンディピティだと考えるのもいいけど(セレンディピティ言いたいだけ)、本に読まれてるようで癪だし、もうこんなに読める年はないだろうから、今後は何を読むべきで何を読むべきでないかを峻別しないといけない。狙いを明確にして読書の質を高めるのが来年のテーマ。
 当面の興味としてはミステリを少し掘り下げたい。英語をしっかり勉強したい。あわよくば創作も。日記すら盛大に挫折してるので無理な気はするけど。。
 
 それではよいお年を。