ジェーン オースティン
岩波書店 売り上げランキング: 300788
出会ったり踊ったり嫌味を言ったり小粋な会話を楽しんだり反目したり結婚したり激怒したりピアノを弾いたり散歩したり食べたり家族に邪魔されたり誤解が解けたりなんだかんだしつつ下巻へ。
嫌なやつのぐだぐだな会話が延々と続いて、でも不思議に「いるよなこういうの」と思わせられる古典の恐ろしさ。200年以上前の作品なんですよね。
芦原 すなお
東京創元社 売り上げランキング: 304292
冴えない小説家とよくできた妻の連作ミステリ。寅さんシリーズのようなキャラ立てや台詞回しを楽しめるか否か。
ジェデダイア・ベリー
東京創元社 売り上げランキング: 126457
探偵社の記録員として働くアンウィンは、ある日、探偵へと昇格する。社内で起きた殺人事件に巻きこまれ、失踪した敏腕探偵の行方を探すことになるが……。降り続ける雨、サーカス、謎めいた探偵社と、ムードたっぷりの世界観が読ませる。特に序盤から中盤にかけてはアリス風の不条理な展開を楽しんだ。ただ、物語全体の構図が明かされてからはそれがやけに複雑なこともあり、関係性を追うだけで気疲れするし、伏線を回収する手際があまりにきっちりしていてまた疲れる。世界観だけでも素敵なんだからそんなに律儀にやらなくてもいいのに、と思う。
