2007-07-13 海月 詩 とろけながら流れの中に 水に住んでいると きみは言う しなやかに背骨を吐いて 冷たい皮膚が裸で 遠く鳴り響くエコーに たましいの在り処を知る くりかえし欠けた月を はるかな満ち引きを 滅びとともに感じ 想いをこの世の外へ 辿りつく場所へ運ぶために 透明な脈をたらしてきみは 浅く深くさまよう はなればなれのかなしみを 腕を星の灯りによせて まどろみのもと しずかに歌っている 生きること 死ぬことを