ディセント、他

霊幻道士」、キョンシーブームの火付け役だけあって良質のコメディ。笑えるだけではなく力の入ったアクションシーンは見応えがあるし、キョンシーの恐ろしさ、道士の術式や儀式なんかもわくわくする。自分としては中でも「幽霊と人間の恋」という聊斎志異のような挿話が、むしろメインのキョンシーより気にかかった。幽霊でもいいやん。→http://www.youtube.com/watch?v=KToyvhjxBjo
「幽幻道士」、こっちは子供が主役の別作品。ブームへの貢献度は「霊幻」以上だったらしいが微妙に年代が違ってて体験していない。リアルタイムで見てた人が羨ましい。死体を故郷に運ぶためにキョンシーにして歩かせるとか、大陸の力技っぷりに驚く。文字通り「死人に鞭打つ」
ニール・マーシャル「ディセント」、交通事故で夫と娘を失ったサラは、彼女を元気付けようと集った女友達と洞窟探検へ出発した。6人でケービングを楽しんでいるうちに、突然の崩落で出口を塞がれ閉じこめられてしまう。はたして無事に脱出できるのか?…などと序盤のストーリーだけで洞窟パニックものを期待していると中盤からまったく違う映画になって吹く。でもその展開も大好物です。冒頭から大体5分おきにショッカーシーンが用意されていて物理的に心臓を攻撃してくるので注意されたい。最後はそこでころっと死ぬんだろー?という予想を裏切って、もっと酷い結末だったのには脳の処理が追いつかなくて焦った。見終わったあとは混乱と肉体的な疲労からがっくりうなだれる。面白いけどひたすら疲れる映画だった。