ドッグ・ソルジャー、他

トビー・フーパースペースバンパイア」、この映画の8割は蛇足、あとの2割はおっぱいとSFで出来ている。それ以外に何があるっていうんだよ! 一応ストーリーを紹介すると、ハレー彗星の調査から帰還した宇宙船が持ち帰ったのは、人間の精気を吸い取る絶世の美女だった!という。フーパーが監督やってるので干乾びた死体とかゾンビとかホラー的な見所もあるにはある。子供の頃はエロいと思ったのになぁ。今見るとがっかりだ。そして淀川さんバーストこれは…。
ニール・マーシャル「ドッグ・ソルジャー」、きのうの「ディセント」といいこれといい、この人の映画超面白いじゃないか。まず今どき狼男vsイギリス軍小隊なんて素敵カードを組むセンスを褒めてあげたい。それも男のロマンの篭城戦で。戦闘中でも節々にユーモアがあり、兵士たちがアメリカンに引けをとらない軽口を叩き合っているため、絶望的な状況にも関わらずうざったい暗さはない。色気を出して狼男の出自に触れたりしないのも好感が持てる。(これは「ディセント」でも同じだったので確固とした信念を持っているのだろう。)見せるところと見せないところの線引きが非常に巧み。B級の快作というのがふさわしい。
新作「Doomsday」は、このイカれた時代へようこそ!な映画になるらしい。プロデューサーさん、ドゥームですよ!ドゥーム!→http://movies.yahoo.com/premieres/5956065/
ダン・オバノンバタリアン」、10年ぶり生涯二度目のオバンバである。これはゾンビ映画を何作か見てると面白さが倍増する。やー、こんなテンポのいい話だったのか。普段ならゾンビが行動的なのはマイナスだけど、この作品ははっちゃけ具合がギャグとして機能してるから全然OK。切り刻んでも生きてる(?)ゾンビすげー!でも骸骨はないだろw ホラーコメディでも「ブレインデッド」まで行くと白けるからこれぐらいがベターかな。