4月第2週
- 作者: 井村君江
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1990/03/27
- メディア: 文庫
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- 作者: 赤坂憲雄
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1992/08/01
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個人的な関心では「異人としての女性」は「異人としての異性」にランクアップした。
- 作者: 小松和彦
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1995/06/01
- メディア: 文庫
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民俗社会は、表層の現実に意味を賦与していくときには「零度に近いテキスト」を産出するが、深層の現実に意味を賦与していくときは両義的テキストを利用する。
象徴的意味は、私たち研究者が民俗的コンテキストを無視して賦与すべきものではなく、象徴性を帯びたと思われる事物が置かれているコンテキストのなかからこそ取り出してくるべきものなのである。
これに関しては先日読んだ『集落への旅』に符合する記述があった。
出産の場を覗き見た男(夫)がそこに認めたものは、女(妻)が<文化>に属するものではなく、<自然>に属するものであるということをはっきりと語り示す姿であった。
気になっていた「異人としての女性」のテーマについては把握しているところからそれほど出なかった。というか拍子抜けなのでもう少し発展した形のものがあれば読みたい。
最後に、真偽はいまなお定かではないが、異人をめぐるフォークロアの犠牲になった人たちに、本書を慎んで捧げさせていただく。
この言葉にこめられたものを思う。
- 作者: 天沢退二郎
- 出版社/メーカー: 復刊ドットコム
- 発売日: 2005/03/25
- メディア: ハードカバー
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少年がそのとき口にした名前を私はここに記すことができない。もし書き記せば、この物語は消滅し、読んでいるあなたがたも消滅するだろう。