5月第3週

ジュール・ヴェルヌの世紀―科学・冒険・“驚異の旅”
フィリップ・ド・ラ コタルディエール
東洋書林
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略伝と科学・社会的背景がコンパクトにまとまった一冊。ヴェルヌに至るまでの科学技術の発展を概観し、それがいかに執筆に役立てられているかを見る。あの個性的な作品群も、思ったよりしっかりと当時の想像の枠内で書かれていたらしい。
 
鏡花全集〈巻26〉 (1975年)
泉 鏡花
岩波書店
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「紅玉」だけ。夫の留守をしているさる婦人が、ある日、大きな鳥の形の虹を見てそれに目玉を与えようと紅玉(ルビー)を取り出す。と、そこを烏に奪われて、紅玉は見知らぬ男の手に落ちる。紅玉を取り戻すために女中が烏の扮装をして…という話。
 
以下再読。
 
完本 酔郷譚 (河出文庫)
倉橋 由美子
河出書房新社 (2012-05-08)
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「よもつひらさか往還」
 
大人のための怪奇掌篇 (宝島社文庫)
倉橋由美子
宝島社
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夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫)
泉 鏡花
岩波書店
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草迷宮 (岩波文庫)
草迷宮 (岩波文庫)
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泉 鏡花
岩波書店
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 追悼で「アウラ」を再読。コンスエロ夫人とアウラの印象が特に強かったけど、リョレンテ将軍の記憶に取り込まれていくというのもぞっとする。燃える猫や腎臓料理なども気味が悪くてたまらない。
 
高野聖 (角川文庫)
高野聖 (角川文庫)
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泉 鏡花
角川書店
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「眉かくしの霊」