5月第4週

祭 (日本の名随筆)
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資料的なものの多さが若干気になったが各地の祭りを楽しめる。佐木隆三「最後の秘祭イザイホー」、合田一道「白蛇姫祭り」、桜井徳太郎「下北恐山の巫女祭り」、片山正和「鬼来迎」あたりが良かった。ノンフィクション寄りの好み。また、日本だけにとどまらず海外の祭りについても拾っている。最後のほうはちょっと政治色が出たかな。
 
日本の名随筆 (3)
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アンソロジーテーマは「猫」。世に猫キチの種は尽きまじとは言うが、安定の百間先生から阿部昭まで、各々思い入れたっぷりの文章が三十も集まると壮観である。が、その中でも異彩を放つのが麿赤児で、猫がよそからくわえてきた魚を自分が猫に変身して返しに行くという、返しに来られる側にしてみればたまったもんじゃないエピソードが綴られている。麿赤児が、魚の切り身をくわえて、四つん這いで、ご家庭に。
 
日本の名随筆 (14)
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アンソロジーテーマは「夢」。夢そのものを書いたもの、夢に関する私見を述べたもの、夢の文化についてのものなど広く集めている。安部公房「睡眠誘導術」、「馬が焼け死んだ火事の焼け跡を山の上から眺めると馬の形になっていた」というエピソードが印象的な小川国夫「燃える馬」、矢野誠一の落語エッセイ「夢金」がベスト。