8月第1週

下巻は主に政治の話。天皇の戦争責任の回避、憲法制定の内幕、検閲、東京裁判や「一億総懺悔」といったものに代表される戦後意識、そして経済設計と、そのすべてにおいて占領軍の介入があり、以降の日本を形作る土台になっている。よくもまあこれだけ欺瞞に満ちたことがとうそ寒くもなるが、過去にあったこととして、あるいはこれから起きることとして、しっかり認識しなければならない。