2011-12-20 供養 詩 供養 怖い夢から目を覚まして 私たちは古い座敷に 手紙を持ち寄っていった 食事の支度をしたり 庭の草むしりをしたり そうやって日々を過ごすことが 供養になればいいと 言葉少なに話した 遠くで木立が揺れて 冬の南天が色づいている 誰が忘れたわけでもない 手紙で折った飛行機が 青空を滑っていく