2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

きのうの「ここに眠る」について。やっぱりもう少し推敲すべきだった。今になって読むと尺が足りなくて物足りない。一、二連と同じ形の連をもうひとつ書くべきだった。「紫の腕」を布団の中に入れてやったあと、例えば「青い腕」がそこらを嗅ぎまわって戸口…

ここに眠る

石のおもしをのせて眠る 石のおもしをのせた真夜中に 紫の腕がやってきた 紫の腕はふるふる震えて 「生きたい、生きたい」と泣いていた かわいそうに思ったので 布団の中に入れてやったら ぎゅっと握りかえしてきた 石のおもしをのせて眠る 石のおもしをのせ…

Whitby Abbey

mixiの廃墟・廃線コミュニティで見かけたイギリス・ノースヨークシャーの北海沿岸の街、ウィットビーの修道院廃墟が良かったので画像を探してみた。ブラム・ストーカーが「ドラキュラ」の着想を得たところだとか。7世紀に聖ヒルダによって建立されたというの…

閉店作業。魔物に追われて畳の路へ。 飛ぶ…、解剖される。復讐に血を抜く。 山奥の死体の列車。トンネルを抜けた先に蜂の大群。

Origa/ポーリュシカ・ポーレ

http://www.info-russia.net/pole.htm 右上のアイコンをクリック。他、何曲か聴ける。

馬杉宗夫「黒い聖母と悪魔の謎」

再読。「キリスト教異形の図像学」と題して、ガーゴイルや葉人間(グリーン・マン)や、上のシナゴーガ像などの絵解きを行う。あまり体系立ったものではないのでおやつ感覚で。

シナゴーガ像 - ストラスブール大聖堂

シナゴーガ像。ストラスブール大聖堂南袖廊扉口彫刻。左手に十戒表、右手に折れた槍を携え、目隠しをされている。キリスト教会を意味するエクレシア像と対になっており、ユダヤ教会の敗北を示す。

中原麻衣&清水愛/Chronicle

http://www.mellow-head.jp/ai_mai/5058.html 欲しすぎ! さ、サンタさん!

栗原成郎「ロシア異界幻想」

読了。序文で引かれてたソロヴィヨーフ「幻想論」が面白かった。単独の、孤立した幻想的現象というものは存在しない。存在するのは現実的な現象のみである(…)。そして「真に幻想的なるもの」を現実に関わり深いものと位置づける。著者は「あの世」が「この…

度会好一「魔女幻想」

読了。先の森島恒雄の著作を是とせず、さらに実証的に魔女狩りの実態をたどっていく。少し駆け足なのが気にかかるけどこれで大まかな全体像はつかめた。さらに深く知るには他の資料をあたらないといけない。たとえばジェンダーの問題は当時の社会事情など含…

森島恒雄「魔女狩り」

おさらいのためにざっと再読。魔女狩りの内実は脇に置いといて、異端審問の先駆けになったアルビジョア十字軍とかアヴィニョン捕囚のあたりの話が面白かった。メモ。アルビジョア十字軍 - Wikipedia アヴィニョン捕囚 - Wikipedia

村上陽一「ペスト大流行」

読了。中世ヨーロッパ社会にペスト(黒死病)がどのような影を落としたか。大意としては、形成についで停滞の様相を呈していた中世社会に風穴を開けて…時代の担っていた趨勢のなかから、次代へと繋がるものをアンダーラインした上でそれを加速させ、その時代…

M・R・ジェイムズ怪談全集〈1〉

読了。おもしろかったー。著者は学者業のかたわらに趣味で怪談を書き続けた英国怪奇小説の巨匠。河出文庫のアンソロジー「恐怖通信」所収の「バラ園」を読んだときから気になってて、やっとまとまった形で読むことができた。あまり凝った心理的な怖さではな…